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親知らず

抜くか抜かないか
親知らずを見極める

親知らずの抜歯

親知らずは奥歯のさらに一番奥に生える歯です。生えている人と生えていない人がいますが、生えている場合、「抜いたほうがいいのではないか?」と悩む人が大勢いらっしゃいます。
実際に、親知らずは、その位置から虫歯になりやすかったり、生え方が真っ直ぐではなかったりするケースが多く、痛みや腫れをともなってしまうこともあります。しかし、すべての親知らずが悪さをするわけではありません。

親知らずの抜歯

人間の歯は普通15歳くらいまでに上下28本の歯が生えています。
その後、20歳頃に永久歯の中で一番最後に親知らずが生えてきます。親知らずが人によっては生えるスペースが無くてあごの骨の中に埋まったままになってしまうこともあり、きちんと生えてこなかったり、生えてくるときに痛みがあったり、ちょっと厄介な歯でもあります。
では、親知らずを抜くか抜かないかはどう判断したらいいのでしょう。

親知らずは抜くか抜かないか

よく患者さまからご質問で受けるのが、「親知らずはどれも、抜いたほうがいいのか?」というのがありますが、抜いた方がいい親知らずと、早急に抜かなくてもいい親知らずがあります。
親知らずが他の歯に影響を与えないように生えており、痛みや腫れがない場合には抜歯の必要はありません。
しかし、一部の場合、親知らずを抜いたほうが良いとおすすするケースがあります。

抜くのをすすめられる親知らず

  • 親知らずに歯茎が
    かぶっている状態

    親知らずの全体がしっかり生え切らず、一部に歯ぐきがかぶっている状態です。親知らずとかぶっている歯ぐきの間に汚れが入り込み、歯磨きでは落としきれません。結果、炎症を起こして腫れたり痛みが出たりします。

  • 前の歯を
    押してしまう状態

    親知らずが斜めに生えてきてしまい、隣の歯を押してしまっている状態です。押された歯は次の歯を押し、結果前歯の歯並びを悪くします。噛み合わせも悪くなるので、顎関節にも負担をかけ、肩こりや頭痛の原因となる可能性があります。

  • 親知らずと歯の間が
    空いている状態

    親知らずが傾いた状態で生えてきて、隣の歯との間に谷間のようなすき間を作ってしまっている状態です。この谷間には食べかすが詰まるうえに、歯磨きでは落としきれない可能性が高いので、虫歯になりやすくなる恐れがあります。

親知らずを放置すると
どうなるのか

痛みや腫れの症状がある場合、親知らずを放置しておくことは危険です。一時的に症状がなくなったとしても、親知らずが悪さをしていることに変わりはないからです。痛みや腫れが治まったとしても、忙しい時などは抵抗力が落ちてしまうため、再発する恐れがあります。親知らずが原因だと考えられる痛みや腫れが起こったら、早めに歯科医院を受診しましょう。

1虫歯・歯周病の原因となる

親知らずは歯列の一番奥に生えてくるうえに、正しい方向に生えてくるとは限りません。とにかく歯磨きがしにくく、汚れを完璧に落とすのは難しいケースが多いです。汚れが残っていると、虫歯や歯周病の原因となります。

2周囲の歯への悪影響

真っ直ぐに生えていない親知らずは隣の歯やその他の歯にも悪影響を及ぼします。親知らずが邪魔になってブラッシングしにくくなったり、隣の歯を押して全体的な歯並びの乱れにつながったりするなどの恐れがあるため、放置しておいてはいけません。

3抵抗力の低下でトラブルが再発

「仕事が忙しくなって睡眠不足になっている」「旅行や出張などで、中長期的に普段と違う生活をしている」など、ストレスを感じることがあると、人は抵抗力や免疫力が落ちます。普段はなんともなくても、そういった抵抗力や免疫力が落ちている状態になると、痛みや腫れなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

親知らず抜歯後の注意点

  • 止血ガーゼは抜歯後30分は噛むようにして下さい。その後は破棄していただいて構いません。
  • 抜歯後血が出ていますが、どくどくと大量に出ていなければ問題ありませんのでご安心ください。
  • 当日~翌日までは強いうがいはせず、口に含んで吐き出す程度でお願いいたします。強くうがいすると血のかさぶたが取れてしまい治りが遅くなってしまいます。
  • 痛み止めと抗生剤をお出ししますので飲んでください。抗生剤は飲み切るようにお願いいたします。
  • 抜歯した箇所が熱を持ってしまい冷やしたい場合、キンキンに冷えた氷ではなく水で濡らしたタオル等で患部付近の頬に当ててください。
  • 抜歯当日は飲酒・喫煙・激しい運動は避けお風呂もシャワー程度にしてください。
  • 当日、または翌日必ず消毒にいらしてください。