審美歯科

審美治療とは

「虫歯や歯周病の治療」といった一般的な歯科治療とは違い、審美治療は見た目の美しさを重視した歯科治療となっています。機能的な治療の枠を超えているので健康保険制度の適用外です。
歯並びや歯の形・色は、顔全体の印象に大きく影響します。審美治療によってコンプレックスを解消できることはもちろん、それにともなって人前に出るストレスも軽減されるので、身体的健康の面から見ても非常に重要な治療と言えます。

審美治療を行う3つのメリット

• 美しい口もとを作る

  

  歯並びや歯の形、色が美しいと、お口もと全体が美しくなります。きれいに並んだ白い歯は、見る人に清潔感のある印象を与えます。とくに人前に出るお仕事をされている方には、重要なポイントとなるでしょう。

• 自信を持って笑える

  

  「歯並びや色が気になって、人前で笑えない」という方もいるでしょう。審美治療によってきれいなお口もとを作ることで、自信を持って笑えるようになります。自信に溢れた笑顔は、その人の内側から魅力を引き出してくれます。

• 健康への手助けとなる

  

  審美治療は、見た目が美しくなると同時に歯並びや噛み合わせも良くなります。しっかり食べ物を噛めると、消化吸収を助け、代謝アップにもつながります。結果、全身にわたる健康の手助けとなるのです。

白く美しい詰め物・被せ物

虫歯治療時に歯を削り、欠損部を銀歯で被せた結果、銀歯が目立ってしまい気になる見た目になってしまった、というケースを見たり聞いたりしたことはありませんか。
審美治療として、詰め物や被せ物を白く美しいセラミック素材でおこなえます。セラミックやジルコニアといった素材は、天然の歯に近い色や質感に仕上げることができるうえに変色もしにくいので、ずっと美しいままの歯でいられます。もちろん、歯並びや噛み合わせの不具合も解消できるので、機能性と美しさを兼ね揃えた治療となっています。

院内に歯科技工所併設

多くの医院では技工物を外部の歯科技工所会社に外注します。技工士さんは患者さんのお口の中を直接見ることなく製作している場合が多いのですが、色や形などその患者さんの要望に技工物があわないこともあります。
いかに美しく適合性のよい歯を作るかは、歯科医師と技工士さんの念密な打ち合わせ・やりとりが重要となります。被せ物の大きさや色の調整・直しが必要になった場合、外部の技工所に依頼すると大きな時間が空き、タイムラグとなってしまいます。

ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンを合わせた混合素材です。使用するうちに変色する可能性があるため、セラミックよりも審美性は劣りますが、セラミックよりも価格は安価です。割れにくく丈夫な素材で、金属アレルギーの心配もいりません。レジンとセラミックの中間に位置する素材なので、それぞれの長所と短所を兼ね揃えている、とお考えください。

• Meritメリット

  • セラミックとレジンの混合素材のため、オールセラミッククラウンと比べ、割れにくい素材です。
  • オールセラミッククラウンなどと比べ、比較的コストは抑えられます。
  • 金属アレルギーの心配がありません。

• Demeritデメリット

  • 装着しているうちに、表面のツヤがなくなり、変色しやすい素材です。
  • 装着していると歯ぐきに着色する場合があります。

オールセラミック

セラミックだけを使った被せ物で、審美性を求める方におすすめです。
天然の歯に非常に近い見た目を再現できます。長期にわたって使用しても変色しにくいのも特徴のひとつです。健康保険の適用外なので、費用は高額ですが、「銀歯や変色のリスクのある素材は嫌だ」という方や「金属アレルギーが心配」という方はぜひ検討してみてください。

• Meritメリット

  • 見た目は天然歯のように透明感があり、自然な色合いを再現できます。
  • 長期使用した場合でも変色に強い素材です。
  • 汚れに強い素材です。
  • 金属アレルギーの心配がありません

• Demeritデメリット

  • 各種公的医療保険適用ではありません
  • 強い衝撃で破折・破損してしまうことがあります

メタルボンド

中身は金属で、外側はセラミックでできた被せ物です。
耐久性があるうえ、審美性も維持されます。見た目の美しさと実用性の両方を重視して選びたい方におすすめです。ただし、内側に金属が使用されているので、金属アレルギーのある方は使用できません。

• Meritメリット

  • 見た目の変色に強い素材です
  • 内冠が丈夫なため、前歯・臼歯、どちらでも使用できます

• Demeritデメリット

  • 各種公的医療保険適用ではありません
  • 装着していると歯ぐきに着色する場合があります
  • 金属アレルギーを起こす可能性があります。